Service Overview
メモを取る新人と、店を任せられる番頭。違いは記憶の量ではなく、それが知恵になっているかどうかです。
AIも同じです。最近のAIは会話を覚えてくれるようになりましたが、どれほど賢くても、あなたの事業にとっては入ったばかりの新人。日々のやりとり、案件の経緯、取引の条件、判断の基準——そうしたものが積み上がり、知恵に変わっていって、はじめて仕事を預けられるようになります。
このサービスで作るのは、その育ちの器=記憶基盤です。事業にまつわる記録が何百という単位で、人ごと・案件ごとに整理されて積み上がり、AIは働くたびにそこを参照します。記録は夜ごとに編み直され、バラバラの出来事が、経緯として・判断の材料として読める形になっていく。ただ覚えているのではなく、分かっている。だから、任せられる。
そうして育った先にあるのは、あなたの仕事の進め方も、判断のクセも、言葉づかいまで写し取った——いわば「もう一人のあなた」です。
お作りするのは「AI秘書」そのものではなく、AIがあなたの秘書として働くために欠かせない、この記憶の土台です。そのうえで、土台の上に「秘書としての仕事」をご自身で乗せていけるように、作り方を一緒に手を動かしながらお伝えします。
作るのは道具ではなく、育っていく資産です。
01What This Is
一言でいうと、あなたにまつわる全てのことを覚えている状態を作ります。
AIに予定を管理してもらう。タスクを整理してもらう。書類を作ってもらう。そうした「秘書の仕事」を任せるには、まずAIがあなたのことを分かっている必要があります。その土台にあたる部分が、このサービスでお作りする記憶基盤です。
仕組みは、4つの動きでできています。
思いついたこと、打ち合わせのメモ、送られてきた資料、日々の記録。整理しなくて構いません。決まった場所に置くだけです。
置くのは、あなただけではありません。日々の会話のなかで、AI自身も記録を残していきます。仕事を頼んでいる最中に出てきた決めごとや、あなたの考え方の傾向を、こちらから言わなくても書き留めます。
夜のあいだにAIが自動で動き、溜まったメモを読んで、人・取引先・案件・考えごとといった単位のページに整理し直します。あなたは何もしません。
週に一度、情報の抜けや繋がりの切れがないかを機械的に点検します。放っておいても記憶が古びないようにする仕組みです。
AIとの会話を始めた瞬間、現況の要点が自動でAIに渡ります。過去の詳しい経緯は、必要になったときにAIが記憶をたどって確認します。だから毎回の説明が要りません。
この①〜④が回り続けるほど、AIはあなたの仕事を分かっていきます。意識して育てなくても、使っているだけで蓄積が進む。それがこの仕組みの要点です。
溜める場所は、あなたのパソコンの中です。 外部のサービスに預けるのではなく、お手元に置いたまま使います。情報の管理を自分の手から離さずに済む、という意味でも安心していただけます(詳しくは第4章)。
02Where the Standard Ends
サービスの範囲を、先に明確にしておきます。あとでズレを生まないためです。
標準は、2階建てです。
Bを補足します。AIに任せる業務の仕組み(これを「スキル」と呼びます)を、2回を通じて2本作ります。ただし、こちらが代わりに作って納品するのではありません。
ゴールは「動くものが2本ある」ことではありません。2本目をあなたが自力で作れたこと。それが完了の合図です。
このサービスでお売りしているのは、記憶基盤そのものだからです。
とはいえ、基盤だけをお渡ししても、その上に何を生やせるのかが分からなければ、資産にはなりません。だから「盤石で、育っていく土台の上に、望んだ仕事を自由に生やせる状態」までを商品と考えています。2回のレクチャーは、おまけではなく、その状態を成立させるための部品です。
スキルの正体は、日本語で書いた手順書です。プログラムではありません。実物の雰囲気は、こういうものです。
このスキルは、月末の請求書をまとめるときに使う。 1. 今月の作業記録を確認する 2. 取引先ごとに金額を集計する 3. 決まった形式の書面にまとめる 4. 先月と比べて、大きく変わっている項目があれば知らせる 注意: 金額が確定していないものは含めない。 送付は必ず本人が行う。AIは下書きまで。
普段、人に仕事を引き継ぐときに書くメモと変わりません。材料になるのは手順を言葉にする力で、人に仕事を教えたことがあるなら、すでにお持ちのものです。
ただ、正直にお伝えすると——書けることと、AIが狙いどおりに動くスキルに仕上がることのあいだには、少し距離があります。どこまで細かく書くか。何をあえて書かないか。どこでAIに手を止めさせ、どこから先を任せるか。この加減には、コツがあります。私が自分の業務を次々スキル化するなかで固めてきた作り方があり、標準の2回ではそれをそのまま、あなたの実際の業務でなぞっていただきます。一度なぞれば、3本目からはご自身のペースで、追加費用なしに増やしていけます。
こちらが代わりに作る形にすると、1本増えるたびに費用が発生し、こちらの手が空くのを待っていただくことになります。それでは「自由に生やせる状態」になりません。
3本目以降のスキルと、外部サービスとの連携設定は、構築費用に含みません。作り方をハンズオンでお伝えします(有償のレクチャー・第7章)。
標準の2回で作り方は身についているので、多くの方はここで自走できます。それでも設計から相談したい場面のために、レクチャーと伴走サポートを用意しています。
03Why It's Worth It
「あれを覚えておかないと」から解放されます。頭の中で持ち続けていた宿題を外に出せるぶん、余裕が判断と作業に回ります。
別々に進めている案件のあいだの共通点。繰り返し出てくる自分の判断のクセ。これらは自分では見えません。溜まった記録を横断して読ませると、指摘してもらえます。
「今こう考えているが、半年前の自分は逆のことを言っていないか」を確かめられます。思い込みが固まっているときに効きます。
保存先はあなたのパソコンの中の、ただのテキストファイルです。メモ帳で開けます。特定のサービスの形式に閉じ込められていないので、そのサービスが終了しても、値上げしても、あなたの記録は残ります。消失に備えて、お客様ご本人名義のGitHub(非公開)にも自動でバックアップします。アカウントも中身も、あなたのものです。
そして、使うAIを乗り換えても、記録は生き残ります。ChatGPT から Claude へ、あるいはその逆へ移っても、溜めた記録はそのまま持っていけます。AIサービスの中に記憶を預ける方式との、決定的な違いです。
(正確に言うと、そのまま移せるのは「記録」です。自動整理や会話開始時の状況共有といった仕組みは、AIごとに組み直しと検証が要ります。)
AIの勢力図は、この数年でも何度も変わりました。乗り換えのたびに記憶をゼロに戻す構造にしない。それがこの設計の芯です。
04Requirements & Limits
第2章のとおり、標準に含むのは記憶基盤とスキル2本までです。そこから外れるのは、次の3つだけです。
| 3本目以降のスキル | [レクチャー] 作り方をお伝えします。作るのはあなたです |
| 外部サービスとの連携設定(会計ソフト・カレンダー・メールなど) | [レクチャー] 同上 |
| AIが常に起きている必要があるもの | [個別開発] プログラムを書く作業が必要になります |
外部サービスとの接続について。標準の2回のなかで繋ぎ方をお伝えし、実際の接続はご自身で試していただきます。事前にこちらで接続確認を済ませたものは、レクチャーの場で一緒に繋ぐこともできます。やってみて難しかった場合は、ご依頼いただければ承ります(別途お見積り)。なお、接続の認証(IDとパスワードを入れる操作)は、仕様上あなたご自身にしか行えません。
いちばん下の「常に起きている必要があるもの」は分かりにくいので、線引きをご説明します。
スマートフォンから使う場合を例にすると、はっきりします。
「投げ込んでおいて、あとで拾う」なら、常駐は要りません。外出先で思いついたことを受け口に送っておき、パソコンを開いたときにAIが拾って整理する形です。
「話しかけたらすぐ返ってくる」を求めると、話が変わります。常に電源の入ったパソコンと、常に動き続ける環境が必要になります。決まった時刻に自動で報告が届く仕組みや、常時稼働が前提のものも同じです。
受け口をどこにするかでも、重さが変わります。分かれ目は、受信を常時待ち構える中継が要るかどうかです。
| サービス | 中継の要否 | |
|---|---|---|
| 軽い | 自分宛メール、クラウドのフォルダ・カレンダー・タスク、Telegram | 不要。パソコン側から取りに行けます |
| 中くらい | Discord、Slack | 不要。ただしパソコンが起動している間だけ受け取れます |
| 重い | LINE、Microsoft Teams、WhatsApp | 必要。中継を挟むことになります |
LINEについて。普段お使いの個人のLINEに繋ぐことは、公式の方法が存在しないためできません。「LINE公式アカウント」を新しく作り、友だち追加していただく形になります。中継は月額費用のかからない形で組めますし、中継が受信を溜めてくれるので、パソコンの常時起動も不要です。ただし返信は月200通(1日あたり約6通)まで無料で、それを超えると有料プランになります。
いずれも受け口を作る作業が必要になるため、構築費用には含みません。
[個別開発]としているものも、Claude Code をお使いであれば、基本的にはご自身で開発いただけます。「こういうものが欲しい」と伝えれば、AIが実際に作ってくれるからです。標準の2回でお伝えするスキル作りの、延長線上にあります。
そのうえで、選んでいただけます。ご自身で作ってみたいならレクチャーを承りますし、自分では難しそうならご依頼いただければこちらで作ります(別途お見積り)。
「個別開発=必ずこちらに頼まなければならないもの」ではありません。どこまでをご自身で持ち、どこからをお任せいただくか。そのつど決めていただければ結構です。
「これはできますか」の答えは、たいてい「できます、ただし区分が変わります」です。 何を任せたいかが具体的にあるなら、個別相談でその区分をはっきりさせるところからお手伝いします。
標準は「Mac + Claude Code」です。設計も検証も、この組み合わせで行っています。ノートパソコンで問題ありません。常に電源を入れておく必要はありません。
Windowsでもご利用いただけます。ただしWindows特有のつまずきについては、サポートやレクチャーが手薄になる可能性があります。この点をご了承いただける場合に対応いたします。
同じClaudeでも、ブラウザ版やアプリ版など複数の入口があります。標準でお渡しする仕組みは Claude Code 向けに作ってあります。ほかのAIをご希望の場合は、構築できるかどうかから個別にご相談させてください。
ご用意いただくもの(お客様ご本人名義)は2つです。Claudeの有料プラン(無料プランでは動きません)と、GitHubのアカウント(バックアップの保管先。多くの場合、無料の範囲で使えます)。外部サービスとの連携で従量課金のAPIを使う場合は、その利用料はご負担になり得ます。
日々の運用はパソコンです。スマートフォンだけでは完結しません。
標準構成では、AIが自動で外部へ送信することはありません。安全のために、意図してそう設計しています。メールもメッセージも、AIは下書きまで。送信はあなたご自身に行っていただきます。この決まりは、お渡しする運用ルールに明文で記載します。(定時の自動送信をご希望の場合は個別開発になります。送信先・内容・承認の方法・止め方を事前に取り決めてから作ります。)
AIの答えは、確認したうえでお使いください。出典をたどれる形で答えるようには作りますが、AIの要約や下書きが常に正しいとは限りません。契約・金額・法務・税務に関わる判断と、対外的に出す文面は、元の資料とご本人の確認を必ず通してください。
構築作業のあいだ、既存のファイルを確認なく消したり上書きしたりすることはありません。同じ名前のファイルがすでにある場合は、上書きせずに手を止めてご確認いただきます。AIに与える権限も、動作に必要な範囲に絞ってあります。
構築の一番最初に、ご利用中のプランのデータ利用条件を一緒に確認します。会話の内容をAIの学習に使わせない設定(オプトアウト)が含まれます。ここは最初に済ませておかないと、あとから遡れません。
情報がどこへ渡るかも、先にお伝えしておきます。夜の自動整理のときは、整理に必要な記録がご契約中のAI提供事業者へ。バックアップのときは、お客様ご本人名義のGitHub(非公開)へ。どちらもサービスの動作に必要なものです。
保存しない決まりにする情報があります。身分証番号、クレジットカード番号、鍵や設備の暗証番号、パスワード。これらは最初から入れません。お客様の情報のほかに第三者の個人情報を扱う場合は、社内規程や取引先との取り決めの確認をお願いすることがあります。保存の対象範囲・保存期間・削除の依頼方法は、導入時に一緒に決めます。
複数人・法人組織での共有利用は、標準の範囲外です。アクセス権限の管理、退職時の扱い、情報の保存期間など、考えるべきことが変わります。ご希望の場合は別途ご相談ください。
構築は複数回に分けて進みます。夜の自動整理が正しく動いたかは翌日にならないと分からないため、最低でも2回になります。
どこまでをお願いし、どこからをこちらが持つか。並べておきます。
| お客様にお願いすること | こちらが受け持つこと |
|---|---|
| AIの有料プランのご契約と、GitHubのアカウント作成(仕様上、ご本人にしかできません) | 環境の確認と、つまずいた箇所の切り分け |
| 外部サービスへのログイン・認証の操作(同上) | 事前の接続確認と、繋ぎ方の説明 |
| 設定を変更する前のご確認 | 変更する内容を事前にお見せし、元に戻せる状態にしておくこと |
| 納品後、ご自身のペースで書き溜めていくこと | 「育て方の手引き」のご用意と、納品後30日間のサポート |
書き溜めるのは、納品後、ご自身のペースで構いません。一度に終わらせる必要はありません。
05What You Get
第2章の2階建てに対応して、納品物は A. 記憶基盤(1〜6) と B. その上に仕事を生やせるようにするもの(7) に分かれます。
| 納品物 | これが何をしてくれるか | |
|---|---|---|
| A. 記憶基盤 | ||
| 1 | 記憶の置き場所 | あなたのパソコンの中に作る、決まった構造のフォルダ。バックアップも自動で取られます |
| 2 | ルール | AIが何をしてよくて、何をしてはいけないかを書いた決まり。AIは会話のたびにこれを読みます |
| 3 | 夜の自動整理 | 夜のあいだに動いて、溜めたメモを整理された形に書き直します。次に開いたときには片づいています |
| 4 | 週次の点検 | 週に一度、情報の抜けや繋がりの切れを機械的に検査します。放っておいても腐らないための仕組みです |
| 5 | 会話開始時の状況共有 | 会話を始めた瞬間に「今の状況」がAIに渡ります |
| 6 | 稼働状況の確認画面 | 仕組みがきちんと動いているかを一目で確認できます。補助金の実績報告で求められる情報(サービス名・ご利用者が補助対象者だと分かること)もここに表示されます |
| B. その上に、仕事を生やせるようにするもの | ||
| 7 | 使い方トレーニング+スキル作成レクチャー(計2回)+運用ルール | 基盤の上で実際に秘書として働いてくれる状態にし、以後はご自身で仕事を増やせるようにします |
構築が終わったあと手元に残るのは、構築済みの記憶基盤本体(記憶フォルダ・ルール・自動化の仕組み一式)、運用ルールをまとめた文書(A4 1枚)、育て方の手引きの3つです。構築作業に使う手順書一式は作業用の道具なので、双方の確認が取れてからこちらで回収します。
納品後30日間サポートします。起算日は、上記7点すべての納品が完了した日からです。
工藤陸と申します。葉山を拠点に、小さな事業の現場に入ってAIの実装をしています。
これまでにやってきたのは、飲食店の売上集計と給与明細の自動化、スタッフの勤怠管理アプリ、海外向けECサイトの立ち上げ、ホームページ制作など。どれも従業員が数人から個人規模の事業で、「人手が足りないから自動化したい、けれど専任のIT担当はいない」という前提の仕事です。
この記憶基盤も、もともとは自分の仕事を回すために作ったものでした。今も毎日使っています。
ここまでお読みになって「AIに聞きながら自分でも組めそうだ」と感じられたかもしれません。実際、ご自身で組むことも可能です。技術的に難しいことは、ほとんどありません。
ただ、この構成は一度で今の形になったわけではありません。私はこれをまず自分のために組み、毎日使いながら、つまずくたびに作り直してきました。今の形は、その積み重ねです。
AIと記録を組み合わせると、誰でも同じ場所で転びます。開発者向けの不具合報告にも、同じ形の事故が並んでいます。ルールを文書に細かく書いてもAIがそのとおりに動かない。整理を任せたら、手作業で作ったファイルを消された。私も一通り踏みました。
そしてこの分野は、半年前のやり方がもう古い、ということが普通に起こります。海外の事例や新しい手法を毎日自動で集めて読む仕組みを、自分の秘書に組み込んであります。そこで見つけたやり方のうち、実際に自分で試して残ったものだけを、この構成に反映しています。
今も改善の途中です。完成品をお渡しするというより、私が毎日使っているものを、その時点でいちばん良い形にしてお渡しする。そういう性質のサービスだとお考えください。
06Living With It
構築が終わったあと、あなたが日常的にやることは2つだけです。
① メモを残す。整理はしなくて構いません。フォルダ分けもタグ付けも不要です。自分で直接置く(決まった場所にファイルを放り込むだけ)でも、AIに雑に流し込む(「これメモっといて」と投げるだけ)でも構いません。
② 会話を始める。パソコンでAIを開くと、その時点の状況が自動で渡されます。あとは普通に話しかけるだけです。
これに加えて、仕事を頼んでいる最中も、記録すべきことが出てきたらAIが自分から保存するように設定します。対象は事実だけではありません。あなたの意見、好み、判断の基準、言い回しのクセ、迷ったこと。AIがあなたのことを分かった状態になるのは、この積み重ねによってです。何を残して何を残さないかの線引きは、導入時に一緒に決めます。
あとは自動です。夜の整理も、週次の点検も、バックアップも、意識する必要はありません。気になったときは稼働状況の確認画面で、きちんと動いているかを見られます(毎日ご覧いただく必要はありません)。(AIの契約とGitHubのアカウントを維持することと、ごくたまに出る通知を確認することだけ、お願いします。)
最初は空っぽです。ここが一番のギャップになりやすい点なので、繰り返しお伝えします。作った時点では、AIはあなたのことをほとんど知りません。導入したその日から万能になるものではなく、育てていく資産だとご理解ください。
どう育つかは、どれだけ情報を入れていただくかで大きく変わります。目安としては、こうなります。
| 最初の 1週間 | 仕組みは動いていますが、中身がまだありません。事業の基本情報と、関係者3人分だけが入っている状態。この時期にやることはメモを置く習慣をつけることです |
| 1ヶ月後 | 日々の記録が溜まり、夜の整理が効いてきます。「この件、前にどうしたっけ」に答えられるように。構築時に作ったスキル2本が定着し、3本目を自分で作りたくなるのもこの頃です |
| 3ヶ月後 | 情報どうしの繋がりが増え、横断した質問に答えられるようになります。「Aの案件で決めたことは、Bの案件にも関係あるか」といった問いです。自分では気づかなかった判断のクセが見えてくるのもこの頃から |
参考までに、こちらの実例です。同じ仕組みを、私自身が約3ヶ月運用しています。2026年8月8日時点で、整理済みのページ(人・取引先・案件・考えごと)が359件、その元になった記録が235件。日々の作業のかなりの部分が、この記憶を前提に回っています。
これは「毎日、仕事で使い倒した場合」の数字です。使い方の濃さによって当然変わりますし、件数が多いほど良いというものでもありません。
07Pricing
価格はすべて税別です。
| 内容 | 費用(税別) | |
|---|---|---|
| AI秘書の 記憶基盤構築 | 標準納品物7点(第5章)+納品後30日サポート | ¥150,000 (税込¥165,000) |
| 保守 | 納品30日後から。夜の整理・点検・バックアップが動き続けているかをこちらでも見守り、止まったときは復旧します | 月額¥10,000〜15,000 (構成により。お見積り時に確定) |
| スキル レクチャー | 90分の個別ハンズオン。3本目以降のスキル作成、外部サービス連携の繋ぎ方 | ¥15,000/回 ¥36,000(3回券・1回あたり¥12,000) |
| 伴走サポート | レクチャー回数制限なし+設計相談+保守込み | 月額¥50,000 |
| 個別開発 | 常駐する仕組み、専用の画面・アプリなど | ¥50,000〜 (都度お見積り) |
お支払い方法の目安:着手金50%+納品時50%
別途ご負担いただくもの:Claudeの有料プラン、GitHub(多くの場合は無料の範囲)
率直に申し上げると、構築作業そのものの時間に対する対価ではありません。買っていただくのは、私が費やした約600時間の試行錯誤を、飛ばす権利です。
この4ヶ月半、私はAIと毎日4時間以上向き合ってきました(自分のログからの概算です)。その時間で辿り着いた設計——実際に毎日使い、壊れるところを直し、続かない部分を削ってきたもの——と、その上でスキルを作り続けるなかで固めてきた作り方のコツ。この2つが、お渡しするものの中身です。
技術的に難しいことは、ほとんどありません。違うのは、同じつまずき方をするかどうかです。私は記録が止まっていることに3日間気づかず、集めたつもりのものが空だったと後から知り、AIに任せたら事実と違う報告をされました(第5章)。その回り道を済ませたあとの形をお渡しします。
同じ道を通っていただくこともできますし、飛ばしていただくこともできます。第5章をご覧のうえでご判断ください。
構築(¥150,000)+ 保守(月額)から始めてください。保守も必須ではなく、30日サポートが終わるまでに必要だと思われたら申し込んでいただく形です。レクチャーや伴走サポートは、最初から付けなくて構いません。
理由は単純で、標準の2回で自走できる方が多いからです。使ってみて、足りなければ足す。この順番のほうが無駄がありません。
判断の分かれ目は、納品後30日のサポートが終わるときです。その時点であなたは、スキルを2本使っていて、3本目を作ろうとしたことがあって、詰まったか詰まらなかったかを知っています。ここで決めれば間違えません。
| そのとき | おすすめ |
|---|---|
| 自分で作れている | 保守だけで十分です。何も足さなくて構いません |
| 作りたいものが2〜3個ある | レクチャー3回券(¥36,000)。1回あたり¥12,000になります |
| 毎月のように相談したくなる | 伴走サポート(月額¥50,000)。月4回以上使うならこちらが得です |
| 常駐する仕組みや専用画面が欲しくなった | 個別開発として、その時点でお見積りします |
補助金をご利用の場合は進め方が変わります。末尾の別紙をご覧ください。
いきなり構築を決める必要はありません。
私のホームページから、このサービスで作るのと同じ記憶基盤の上で動いている秘書「Milla」に直接話しかけられます。Millaは私の記憶基盤(セカンドブレイン)に繋がっているので、私の仕事の前提を持った状態で答えます。
これが「基盤の上に秘書が乗っている」状態そのものです。お作りするのは下の階層で、Millaにあたる部分はその上にご自身で育てていただきます。
「持ち主のことを知っているAI」がどういうものかは、説明を読むより1回話しかけたほうが早いと思います。このサービスで作るのは、それのあなた版です。
※ Millaは記憶の土台がどう効くかを体験していただくためのデモです。常時応答できるようにするための仕組みは、標準には含みません(第4章)。
→Contact
何を任せたいのか、今どこで詰まっているのか。それが具体的にあるほど、設計は正確になります。まだ漠然としていても構いません。棚卸しからお手伝いします。
秘書のMillaにも、私にも、どちらからでも。
Appendix
神奈川県小規模事業者デジタル化支援推進事業費補助金などをご利用の方だけお読みください。
最初にお読みください。
本サービスが補助対象として認められること、採択されること、補助金が入金されることを、こちらでは保証できません。補助対象かどうかを判断するのは相談機関と県であって、こちらではありません。したがって、相談機関の事前確認が取れるまでは、補助金の利用を前提とした契約・着手はいたしません。
申請書・事業計画の作成、県や相談機関とのやりとり、実績報告の作成と提出は、すべてお客様に行っていただきます。こちらが発行するのは、見積書・契約書・納品書といった自社の書類のみです。
なお、実績報告では「導入したサービス名が分かる画面」と「利用者が補助対象者だと分かる画面」の提出を求められます。この画面は標準の納品物に含まれています(第5章の納品物6番)ので、追加費用なくご用意できます。
そのうえで、知っておいていただきたいのは次の3点です。
これが一番つまずきやすい点です。交付決定を受ける前に動かしたものは、全額が対象外になります。先に契約して後から申請する、はできません。順番は「事前相談 → 交付申請 → 交付決定を待つ → 発注・契約 → 実施 → 実績報告 → 受領」です。
事前相談は必須です。対象者の条件(創業時期・従業員数・納税状況・業種など)も、経費が対象になるかどうかも、判断するのは相談機関と県です。見積の内訳が対象経費として認められるかは、必ず事前相談でご確認ください。なお、見積書は「一式」ではなく、機能・仕様・数量が分かる内訳の形式で発行します。
制度側の待ち時間だけで、交付決定まで1〜2ヶ月、実績報告の受理から入金まで2ヶ月程度かかります。これに構築と実績報告の期間が加わります。その間の費用は全額、いったんご自身で立て替えることになります。
条件の詳細(補助率・上限・対象外になる経費・支払い方法の制約・受領後の報告義務など)は、年度ごとに変わります。必ず公募要領の最新版と、相談機関でご確認ください。
制度についてのご質問には、分かる範囲でお答えします。ただし申請書類の作成代行は行っておりません。